【小説】夢を与えてくれたあなたへ
春、桜のピンクが彩り青く澄んだ空の下で、私はあなたに出会いました。
高校に入学してすぐに始まった授業。
ついていけず、一人不安になり苦しい思いをしていたのもつい最近のことのように感じます。
一番嫌いで、苦手で、やりたくない気持ちが強かった数学。
その先入観を変えたのがあなたです。
気づいていないかもしれないですが、私に夢を与えてくれたのもあなたです。
一つ一つ丁寧に、解らないところを解るようになるまで教えてくれたあなたに憧れて、あなたのような人になると決意しました。
私の決意を示した時、あなたは「俺を越えてくれなきゃ、困るなぁ。」と笑いながら言いました。
私はあなたを越えます。
越えてみせます。
私は将来、あなたを越える数学教師になります。
私に"夢"を与えてくれたあなたに心から感謝します。
先生、ありがとう。
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